ひきこもりがラーメン二郎三田本店に行って無事に帰ってくるまでのできごと

みなさんこんにちは。

この前ラーメン二郎に行ってきました。

ラーメン二郎といえば、二郎はラーメンではなく二郎という食べ物であるといった名言で有名なお店ですね。(wiki調べ)

いわゆる中毒系ラーメン店です。

今回はその総本山である三田本店に行ってきたときのことを書いていこうと思います。

ちなみに僕はラーメンが大好きなので、ひきこもりから社会復帰してからというものいろんなラーメン屋にいくことで社交性をみがいているのですが、なぜかこれまで二郎にだけは一度も行ったことがありませんでした。

つまり今回が初二郎というわけです。ほとばしるほどの初心者です。緊張もひとしおです。

さて。

二郎といえば難しそうなローカルルールですよね。

果たしてコミュニケーションに難のある引きこもりが、失態を犯さずにおいしくラーメンを食べて帰ってこれるのでしょうか。

バシバシ撮った写真とともに報告させていただきます。

すべては並ぶところから

金曜の夜。
残業を終えて19時ごろにお店に着きました。

金曜の夜を選んだのは思う存分ニンニクをマシたかったからです。

ちなみにコールに関しては一週間前からの事前の調査によりそれなりに理解している感じでした。

かなりの行列ができていたので、店の場所ははじめてでもすぐにわかりました。
だいたい20人ほど並んでいたかとおもいます。

並ぶことは想定内。望むところです。

初心者であることがバレないようにそそくさと最後尾に並んだのでした。

背筋が凍った一瞬

黙々と並んでいると、店から店員さんが出てきて僕のまえで立ち止まりました。

おや。一体どうしたのでしょう。

さっそくなにかのルールを破ってしまったのでしょうか。
でも予習では行列に並ぶときのルールについてはなにも書いてなかったはず。

なにをいわれても動揺しないように、虚勢と胸を必死に張ってがんばっていたのですが、内心ではかなりパニクってましたね。

「お客さんで麺が終わりなので、あとから来た人にもう並べないっていっといてください」

身構えるぼくに、店員さんはそれだけいうとさっそうと店のなかに戻っていきました。

ふうー!

ほっとしました。

どうやらルールを破ってしまったわけでも、二郎の初心者であることがバレたわけでもなかったみたいです。

しかし、すごい偶然もあったものですね。 僕のところでちょうど麺がなくなるとは。
はやめに残業切りあげてきてよかったー。

しかし金曜の夜。
閉店時間も迫るなか、けっこうちらほらお客さんがやってきます。

そんな人たちに、もう並べませんよときょどりながら伝える僕。

みんなしょんぼりして帰っていきます。

人見知りにはなかなかつらい作業でした。

しかしこれも、本店二郎のラーメンを食べるためだと勇気を奮い起こしてがんばりました。

降り出す雨

並んでいると、雨が降ってきました。

でも大丈夫です。

こんなこともあろうかと、カバンのなかに折りたたみ傘が入っていたのでした。

今朝の自分のファインプレーに感謝しつつ、その傘を取り出しかけて、思わず手を止めました。

前に並んでる人の大半が傘を差していないのです。
いや、そればかりではありません。差そうともしていなかったのです。

そうか、ここはそういう店なんだ。

このお店の裏側に隠された暗黙のルールを、直感的に理解した瞬間でした。

そして二郎本店の行列に並ぶ者のひとりとして、軟弱にも傘などを差そうと考えていたことを恥じました。

それからすぐに、取り出しかけた折りたたみ傘を、そっとカバンのなかに押しもどしたのでした。

そしてパラパラと小雨の舞うなか、傘も差さずに並ぶ僕たち。

折り返し地点

並び始めてから二十分くらいで折り返し地点にきました。
二郎の三田本店はお店の構造上、こんなふうに列が途中で折り返す感じになっているのです。

折り返し地点の壁にこのような貼り紙?をみつけました。

傘あるんかい。

でもそれはみんなわかっているはず。
ただ差さないだけなんです。なんて男らしさだ。

なにかの記念Tシャツも売ってるっぽい。

ようやくゴールがみえてきました。
お腹もいいかんじにすいています。

ラーメン二郎三田本店

お店のなかでは店員さんが必死に作り、お客さんが必死に食べています。
みんな、がんばれ!

ウーロン茶がずらりと並ぶ自販機。僕も一個買いました。

待望のラーメン

並び始めてから一時間ほどたったころ、ついに店のなかに入ることができました。

入り口すぐに食券機があります。

普通のラーメンをぽちっと購入。

時間が遅かったせいか、ラーメンと大ラーメン以外は売り切れていました。

このノーマルラーメンは、大ラーメンと区別するために小ラーメンと呼ばれているようです。
大でないものはすべて小。そういう世界なんですね。きっと。

わりとすぐにラーメンがやってきました。
店のなかに入ってからは早かったです。
当初の計画どおり、ニンニクマシにも成功しています。

麺がこぼれ落ちそうなくらい盛られています。
ものすごいボリューム感でした。

周りの人は全部マシとかマシマシとかしてました。
よく食べきれるなあと感心しちゃいましたね。
ジロリアンにとって、二郎は別腹なのかもしれないですね。

彼らの元に、もやしがかき氷みたいにてんこもりに盛られたラーメンが置かれていくのを見て、ああ野菜マサなくてよかったーと思いました。

ひたすら食べる。

さらに食べる。

ラーメンはゆっくりしてると伸びてしまうので早めに食べる必要があります。
余計なことを考える時間はありません。

麺をつまみ、口に入れ、咀嚼する。
食べている間、自分はただそれだけを行う機械になるのです。
その間は嫌なことも全部忘れます。考える暇はありません。

もしかしたらラーメンを食べているときだけが、人があらゆる雑念から開放され最もピュアでいられる時間なのではないだろうか。

といったようなことを考えながら、全力全開で麺をすすりました。

ふっうー。

完食しました。

込み上げる達成感

店の外の自販機で売っていた脂を抑えるみたいな烏龍茶を飲みつつひたすら食べていたのですが、それが功を奏したのか意外にもそんなに脂っこさは感じませんでした。

個性的なラーメンというよりは、普通のおいしいラーメンという感じでするする食べられました。

ただやっぱり麺の量はすごかったです。

食べきったときには、ついにやり遂げたんだといった達成感が自然と胸の奥からこみあげてきました。

もちろんお腹もパンパンになりました。
帰り道、駅まで歩いてるときお腹がタプタプしてるのがわかるくらいパンパンでした。

小ラーメンでこの量だとすると、大ラーメンの全部マシはいったいどのくらいのサイズになるのでしょうか。気になりますな。

ラーメン二郎三田本店は根暗のひきこもりでも安心

この日、僕が最後に入った客でした。

当然最後に残った客もぼくひとり。すでに閉店時間は過ぎており、店内には店員さんと僕だけという根暗にはつらいシチュエーションがやってきました。

早めに食べて早めに出なければ。

そういった焦りもありつつやっとのことでラーメンを食べきったころには、閉店時間からけっこうな時間がすぎていました。申し訳ない。

店員さんもきっと店を閉められなくて迷惑してるだろうなーと、いそいそと店を出ようとする僕。
しかしそこで店員さんに呼び止められたのです。

本日二度目。ふたたび背筋に緊張が走った瞬間でした。

そして、なんということでしょう。
あろうことか、僕はそのとき自分が犯してしまった罪に気づいてしまったのでした。

しまった、テーブルを拭いてない!

二郎はカウンターにふきんが置いてあり、ラーメンを食べるときに跳ねたスープとか転げ落ちたもやしなんかをじぶんでキレイにふいてから退店するというルールがあるようなないような感じなのです。

しかし僕は急いで店を出ようとするあまり、そんな人として当たり前ともいえる行動を失念してしまったのでした。
最後の最後にモラルを踏みにじる恥ずべき過ちを犯してしまったのです。

しかし店員さんは、ひきこもり特有の挙動不審な感じでうろたえる僕に、優しさに満ちた言葉をかけてくれました。

それは行列で並んでるあいだ、あとから来た人が並ばないように声かけをしていたことに対しての感謝の言葉でした。

なんていい店員さんなんだ。

人に優しくされた経験の乏しいひきこもりは、すぐにそう思いました。

正直なところ、ラーメン二郎は初心者に厳しいこわいところだと思っていました。
独自のルールとかコールがあることで、無条件にそういうイメージをもっていました。
ラーメンは好きだけど二郎に行ったことがなかった理由は、僕が勝手に作り出したそんな思い込みだったのです。

もしかしたら僕と同じように、一度は二郎のラーメンを食べてみたいけどなかなか入る勇気がでないという人もいるんじゃないでしょうか。

そういった人たちにお伝えしたいのは、少なくとも二郎本店はまったくこわい場所なんかではなかったということです。

店員さんも優しいし、ラーメンもおいしい。

僕のような二郎初心者の、まだ社会的な生物になる前の見習いのような人間に対してもあたたかいお店でした。

無事に家に帰ってきた今だからこそいえることがあります。
それは、別になにも気負う必要なんてなかったってことです。

二郎でラーメンを食べたかったら、難しいことは考えずに、普通に食べて普通に出て行けば大丈夫なんです。

ラーメン屋というのは本来そういうものなんですから。(どこの飲食店もそうだけど)

といったような感じで、こうして僕は二郎本店でおいしくラーメンを食べて無事に帰ってきたのでした。

めでたしめでたし。

コメント

タイトルとURLをコピーしました